スポンサーリンク
田舎に移住して暮らすために必要な10の重要項目とは?

DIYした我が家の様子

田舎に移住して暮らすために必要な10の重要項目とは次の通りです。
田舎に移住して暮らすために必要な10の重要項目
- 田舎で暮らす目的を明確にする
- いつから移住するかを決める
- 家族全員の同意を得る
- 候補地を訪ねて実際に環境を確認する
- 移住先で生活していくための計画を立てる
- 田舎暮らしの生活費を把握する
- 田舎暮らしの教育方針を知っておく
- 通信環境が整うかの確認をする
- ライフラインの確認をしておく
- 交通手段は確保できるかどうか
私が横須賀市から三重県志摩市に移住した経験から断言できるのは、田舎暮らしの成功の秘訣は、計画を立て、しっかりと準備を進めていくことが大切なポイントになるということです。
この準備を怠ってしまうと、移住が失敗で終わり、後悔をしてしまうことになり兼ねません。
地方移住は豊かな自然や穏やかな暮らしなど多くの魅力があるものの、生活スタイルが大きく変わるため、その変化が肌に合わず移住を失敗したと感じる人も多いようです…
成功や失敗の感じ方は人それぞれですが、移住後に後悔しないようにしたいものですよね。
そのくらい移住は、「転職」を含め大きな人生の分岐点になるのです。

移住は生活スタイルを大きく変える決断なのでしっかり下調べを行わないと失敗するんだよ。
私たちも、移住前にしっかりと計画を立てて、準備を進めていました。
絶対に移住に「失敗したくない!!」という強い思いから、自然と入念に下調べをしている自分たちが…
なので準備に、とても時間がかかり、準備期間は約1年程かけました。
2021年現在、私たちが移住して4年が経ちました。
今は、家族4人と猫4匹で、充実した田舎生活を送ることができています。
それは、「田舎への移住計画を決意したときの準備の」をきちんと行ったことが、移住成功の道に繋がったのだと確信しています。
この記事では、私の経験を元にした「田舎への移住計画を決意したときの準備の始め方」や「田舎に移住して暮らすために必要な10の重要項目」について書いています。
これを読めば、あなたの田舎暮らしは成功することでしょう!

それでは詳しく解説していきますね
1.田舎で暮らす目的を明確にする
まずは、田舎で暮らす目的を明確にしましょう。
どんな目的を明確にするかというと・・・

「何をしたいか」が大切になります!
この「何をしたいか」を明確にしないと、移住を後悔することになります。
自分や家族のこれからの生活の営み方を十分に検討しながら、その地域で生活する自分を現実的に思い描けるようになれば、移住してからの「理想」との「ギャップ」が少なくなると思います。
移住に向けて、今感じている「不安」や「ギャップ」を埋めるためにも、目的を明確にすることをおすすめします。

それでは、詳しく解説していきますね。
「何をしたいか」が大切
田舎で上手に暮らすポイントは「何をしたいか」を明確に決めておくことです。

「田舎暮らし良さそう」、「メリット多そう」など漠然と田舎暮らしに憧れる方は失敗しやすいですね
田舎暮らしを始める人達の理由は様々です。
例えば、
- 有機無農薬野菜を作りたい
- 毎日釣り三昧の生活をしたい
- 子供の病気が原因で環境を変えたい
- ぼーっと海を見ながらのんびりしたい
- 山奥でひっそり暮らしたい
- 気候が穏やかな場所に住みたい
- のんびりとした場所で子育てしたい
- 新天地で転職をして心機一転したい
- 定年後を見すえてセカンドライフを始めたい
- 自然の中で暮らしたい
などなど・・・

我が家の田舎暮らしの目的は、「人も家も少ない、自然の中で静かで穏やかな生活を送りたい!」でした。

我が家の庭にあるさざんかの木と空の様子

2階の子供部屋からの眺めの様子
このように、人によってまったく何をしたいのかは違いますよね。

では、あなたは田舎暮らしで「何を」したいのでしょうか?
ハッキリ決まっている人は、これからの計画や準備も、ある程度はまっすぐ進めて行けます。
もっと具体的に分かりやすく説明すると、
例えば、
- 昔から夢だった農業などの生産業をやりたい
- 地域活性を学んできたから、そのスキルを活かせる仕事がしたい
- 自分たちでDIYしたおしゃれな店舗でパン屋を開業したい
- 自家製野菜や果物を使ったレストランやカフェを開業
- 病気療養のために静かな田舎で暮らした
といった目的からスタートした移住は、「やりたいこと」を実現するための準備を進めるうち、おのずと場所も絞られて候補地がはっきりしてきます。
そして、最終的には現地をチェックして移住という流れになります。

こうした目的意識を持ち、実現にむけて努力し、そして実現できれば大きな成功体験や満足感を得ることができるんだ

でも、「イメージや人の話を聞いただけで自分もやってみたい。」と思ってるような人は、ちょっと待って下さい!!
確かに田舎には、都会人が憧れる素晴らしい自然環境が用意されてます。
田舎暮らしの成功の第一歩は「何をしたいか」を明確に決めておくことです。
だからこそ、まず「なぜ移住をしたいのか」という目的を明確にすることは、移住を考えるにあたり、大切な一番初めの段階になります。

移住の「目的」は何かによっても、検討する事項や優先順位が異なります。

「仕事」が先に決まり、そこから「住まい」を検討するケースなど、いろいろなパターンがあるね
我が家の移住目的は、冒頭でお伝えしたように、「人も家も少ない、自然の中で静かで穏やかな生活を送りたい!」でした。

さらに、以下の3つが必須条件でした。
・子供が歩いて通える場所に学校がある
・スーパーや駅が近くにあり、生活しやすい
・雪が降らない、温かな地域

近所にある横山展望台から英虞湾を撮影

近所にある横山展望台から英虞湾を撮影した写真
私たちが移住する目的をまとめると、田舎の自然を感じながらも、近くに学校やスーパーがあり、雪の降らない地域ということになりました。
この条件にあった場所を探していくうちに、おのずと場所が絞り出されて、今住んでいる場所を見つけることができました。
そして、移住という流れになったわけです。

次に、田舎暮らしの目的が見つかったら、目的にあった場所を探します
スポンサーリンク
目的にあった場所を探す
田舎暮らしの目的が見つかれば、住みたいエリア、目的を実現できるエリアを探します。
どこでも達成できる目的であれば、以下のような方法で探すこともできます。
・雑誌やインターネットから探してみる
・自分に合う気候から探してみる(暖かい所が好きな方は九州や沖縄など南の方角に、雪がある地域が好きな方は北の方角に)
気候も考慮しながら自分自身の理想の田舎暮らしを想像して北海道・東北・関東・甲信越・北陸・東海・中国・四国・九州・沖縄と広域エリアから好きなエリアを絞り込んでみます。

また「移住先でどう過ごすか」という移住スタイルも考えた方がいいですよ。
移住スタイルも考える
今は、田舎に定住するだけでなく、移住スタイルも多様化している時代なんです。
色々な移住の仕方を紹介しますね。
定住型 | 仕事を含めた全ての拠点を移す。 |
長期滞在型 | 3ヶ月〜1年 セカンドハウスや貸別荘に滞在し、その期間だけのんびり過ごす。 |
短期宿泊型 | 特定の地域に期間限定、または定期的に週末や休みを利用して、田舎暮らしを体験する |
拠点生活 | 仕事などの日常生活は都会で過ごし、週末の多くを田舎で暮らす。 |
研修・田舎支援型 | 農業や酪農などの仕事の習得のためや、森林保全や農作業の支援に関わるため一定の作業期間滞在する。 |

我が家のように、田舎に住居を移して定住するだけが移住ではないんだよ
移住のスタイルは十人十色。
そもそも一度移住をしたら、その場所で永遠に暮らさなければいけないというわけではありません。
自分に合った移住のスタイルを見つけるのも、移住を楽しむコツだといえます!
スポンサーリンク
2.「いつから頃から移住するか」を決める
いつ頃から移住するかを考えておきます。
子供の転校するタイミングや転職となると、思い立ってすぐに移住という訳には行きません。
今の生活習慣を整理して、田舎暮らしを始める時期を決めましょう。
-
今現在置かれている立場や仕事→継続するか転職するか
-
資金の問題→移住した場合の当初の生活費の蓄えがあるのか
-
家族の状況→家族の仕事、教育、通院などの事情を考える
-
学校教育の条件→移住する場合、転校させるにはいつがよいのか
-
居住中の自宅をどうするか→売るのか、賃貸にするのか
このような事を踏まえて、暮らし始める時期を決めます。

「現在居住中の自宅についてどうするのか?」はとても大事な要素です。
例えば、自宅を売却し、田舎物件を購入することを考えている場合。

自宅が売却できなかったらどうする?なかなか売れないことだってあいますよね?理想通りにいかないものです。
家の売却のタイミングによって、移住が予定通りにならない場合も出てくる可能性も。
家が売れなかった時の事も考えて計画すると、慌てずに移住準備を始める事ができます。
我が家の移住で譲れない必須条件は、子供の転校に合わせて、学校の夏休みに移住すること。
神奈川の家は売れない状態で、三重県に移住しました。

しばらくの間の生活資金は、家を売ったお金に頼るつもりでいたので、移住先での生活はかなり厳しいものがありました
理想は、家を売却してからの移住でしたが、子供のことを考えて移住に踏み切りました。

ある意味、強行突破?!
家を売却して移住する場合は、売れない場合も想定して、お金をためておく事で移住先で厳しい生活を送ることを避ける事ができます。
我が家の場合、自宅を売却したお金で、田舎物件を買う予定でいましたが、全然家が売れないのです!!
[家が売れるまでの流れ]
2017年1月頃から三重県の田舎物件をネットで探し始める
2017年7月5日に気になる物件を内見しに三重県に。
2週間位悩んで、気になる物件を買うことに決める。
2017年7月なかばに、神奈川の家を売りに出す。

この間に家は売れませんでした。
2017年8月17日に移住
2018年3月に神奈川の家が売れた!
2017年7月に家を売りに出してから、8ヶ月でやっと家を売ることができました。
でも、移住して家が売れるまでは金銭面が本当に大変でした。
移住して、2017年の10月までは、夫の退職金でなんとか生活できていましたが、10月以降の家が売れるまでの生活は非常に厳しかったです。
このような事態にならないためにも、入念な準備が必要となりますね。

もっとお金を貯めとけばよかった!移住してからの充分な生活費(半年~1年分)を用意しておくと心に余裕がうまれます。
そして・・・
冒頭でもお伝えした通り、子供の転校するタイミングに合わせての移住を考えていたので、家が売れないまま移住することになってしまった我が家。

なんとか移住先の家の資金は用意できたけど、家が売れない間の生活はDIYする資金がなくて、なかなか家をリフォームすることができなかったわね。

お金のかからない、庭作業などのDIYをしていたことを覚えてるよ。
家が売れるまで、結局8ヶ月もかかってしまったことになります。
このようなことからも、移住には想定外がつきものです。
家を売却する場合、いつでも移住できるように、移住資金をためておく事が移住成功の秘訣になります。
スポンサーリンク
3.家族全員の同意を得る
家族で田舎暮らしをする場合、家族の協力がなければ、ご自身が望む田舎暮らしの実現は困難です。
最初から家族や関わりのある人達の不満がある時は、いずれあなた自身が田舎暮らしに魅力を感じなくなり、途中で挫折する可能性が出てきてしまいます。
まずは家族との相談が必要です。
「早く田舎暮らしを始めたい!」という思いが先走って決断を急いでしまうと後々失敗するリスクがありますので、くれぐれも冷静な判断を心がけてくださいね。

子どもたちの意見もしっかり聞いてあげてください!!
思春期の子どもが仲の良い友達と遠く離れるのはつらいことです。
逆に、子ども自身が積極的に環境を変えたいと思っているかもしれません。
親の意見だけを押しつけないように、家族全員で条件や優先順位を話し合って決めましょう。
また、意見が対立して「勝手にするからいい」といったことでは、離婚や家族の断絶につながりかねません。
一緒に移住するのであれば協力を、離れて暮らすにしてもそれぞれどういったコミュニケーションで乗り越えていくのかをじっくり話し合う機会が必要になります。

田舎暮らしを考え始めたら、家族と時間をかけて話し合い、皆が納得した上で移住を具体化していきましょう。

早い段階から話し合い、移住することで自分や家族の環境がどう変わるかを考え、移住の目的や計画をきちんと共有する必要があります
家族がいる方は、全員が納得できる必須条件を紙に書き上げてみましょう。(病院や学校・職場への距離や、趣味に打ち込めるかなど)

譲れない条件を3つくらい挙げてみると、住む地域や家、仕事を選ぶときの判断基準にもなるわ
我が家でも移住することを決意した時に、家族会議を開きました。
私の家族構成は、夫・私・娘(当時15)・息子(当時13)
まずは、子供達に移住する理由と、学校を転校することになかもしれないことを伝えました。
半年くらい前から、移住の話を夫婦でよく話すようになり、家の内見に行ったりしていたので薄々感じていたようです。

夫婦で三重県の物件を内見に行った時の様子

夫婦で三重県の物件を内見に行った時の様子
夫婦で考えていた移住条件も伝えました。
[夫婦で考えた移住条件]
- 子どもたちの通う学校が、歩いていける距離にある事
- 戸建てで、4人と猫4匹が広々住める住居
- 都会のように家同士がくっついていない環境
- 海や自然が近くにあって静かな環境
- 1年を通して暖かい
- 近い距離に、スーパーや駅があること
また、学校の夏休みを利用して移住する計画を立てていることも伝えました。
子供の反応は・・・
おじいちゃんおばあちゃん・友達や慣れ親しんだ土地から離れる事を嫌がると思っていましたが、以外にも、移住する事をすんなり受け入れてくれたんです。
家族の同意が得られた事で、ここからさらに移住に向けての準備が加速していきました。
家族や関わりのある人達の同意を得ることは、田舎暮らしの計画を練るうえで、早めに取り組むべき大切なことです。
子どもがいる場合の移住で問題となる「転校」について詳しく解説した記事はこちら↓
スポンサーリンク
4.候補地を訪ねて実際に環境を確認する
「その土地に何度も行ったことがあり、土地に惚れ込んでいる場合でも「観光」と「居住」ではまったく街を見る目が変わります。
なので、あなどれないのが下見なのです。
候補地に着いたら、まずは役場に行ってみる
役場の生活環境課や観光課で、あなたが来た主旨と知りたい事を、率直に聞いてみると良いです。
また、地元のスーパーや商店で、地元の人の「生の声」を聞いてみます。
「生の声」は、生活に密接した内容を聞く事ができます。
- 病院の信頼度
- 近所づきあい
- 寄り合いや共同作業の頻度
- よそ物への対応
- 教育への姿勢
- 学校の様子
以上のように、一歩踏み込んだ話を聞くことができます。

次に、車で候補地を見に行きましょう
車で候補地を見に行く

市街地の様子、町(村)の様子、山、海、川、湖などの自然環境、田園風景、民家の様子、人の様子など多くの景色を見てくださいね。
市街地の様子を多く見れば見るほど、候補地がどんな所かが分かってきます。
また、商店街・病院・学校・駅など、生活に関わってくる施設の確認もしていくと良いですね。
お子さんがいれば、やはり気になるのは学校の場所ですよね。

私も実際に家の内見をした時に、子供の中学校も同時に、車を走らせて見に行きました。
子供に雰囲気だけでも伝えたくて、写真を撮って帰ることに。
学校の雰囲気・大きさや・校庭の広さ・通学までの距離などが分かるので、移住前に場所の確認すると安心できます。
子供も、写真を見て、移住や転校することの自覚が徐々に芽生えてきていたような気がします。

候補地周辺を車で見たら、今度は歩いてみましょう。
候補地周辺を歩いてみる
まずは、「人と触れ合える所」に行ってみましょう。

以下のような場所がおすすめです
- 商店街
- 市場
- 漁港
- イベント会場
- お祭り
- 朝市

もう一つは、「自然と触れ合える所」もみておくことをおすすめします。
- 山道
- 海岸
- 河原
- 湖岸
- 田園
- 神社
自然の空気を思いっきり吸い込んだり、木々を観察したり、川の水や海の水に触れてみてください。
歩くことで、話や見るだけでは分からない、人や自然との相性が肌で感じられるはずです。
趣味がサーフィンとスケボーである夫。
三重県の国府白浜(こうしらはま)に行きました。(通称は国府の浜)

国府白浜を撮影している夫

家の内見後に行った国府白浜
サーフィンができる海岸として有名で、年間を通して多くのサーファーが訪れる海岸で有名です。

遠浅で緩やかなカーブを描く海岸は、広々として砂浜が続き、とてもキレイでますます移住したい気持ちが湧いてきました。
実際に肌で感じることをおすすめします。
スポンサーリンク
5.移住先で生活していくための計画を立てる
移住先で生活していくための計画を立てましょう。
計画のない移住は失敗に終わってしまうので、必ず計画を立てます。
以下の2つを決めます。
- 仕事を決める
- 住まいを決める

詳しく説明しますね
仕事を決める
定年退職であとは悠々自適…
そんな人以外は田舎に移住した後も仕事をしないと生活できません。
移住した先で「仕事がない!」と焦らないためにもできれば移住前に新しい仕事の目星をつけておくことをおすすめします。
どういう仕事で、どのくらい収入が必要なのか、しっかりと決めた上で仕事を決めることが大切です。
田舎で仕事をする場合の形と特徴を、下記に簡単にまとめましたので参考にして下さい。
移住の目的に合った仕事を選んで、理想のライフスタイルが実現できるとよいですね。

次に住まいを決めます
家を決める
移住先がある程度絞れ、移住先での仕事の確保もできそうになったら次はいよいよ家探しです。
田舎暮らしをするための家の探し方は大きく分けて3パターンあります。

自分が理想とする田舎暮らしの家はどのパターンが当てはまるかじっくりと考えてみましょう。
- 借りる
- 買う
- 造る
ここまで決まってしまえば、あとは行動あるのみ。

移住に向けてここからより現実的に話が進んでいくと思います。
気になる物件はすべて見に行く
物件を見に行く際には、必ず数件、できれば5件以上は候補を集めておくのがおすすめです。
行ってみたら周辺の環境がイメージと違っていたりするので、気になる物件はすべて見に行きましょう。

我が家では、実際に8件の物件を見に行きました。
見学に行った時に印象が強く残った物件↓
海まで2分、庭が100坪で広い。
しかし、イノシシが掘った穴がいっぱいで、歩行も困難で家庭菜園もできそうにない物件。
ネットの画像で見た限りでは、イノシシが掘った穴の情報はない。
下水道が通っていないジャングルのような土地。
水は井戸水を使うとか…
整備されていないので、泥の上を歩く感じでワイルドな物件。
タイニーハウスも興味があって見学に。タイニーハウスとは、「とても小さな家」の事で、10坪の家を見学することに。
住むには一人か二人が限界、4人家族と4匹の猫では明らかに無理でした。
シンプルに暮らすために狭い家に住んでいる人がいた事を知り、驚きました。

住む可能性はなくても、興味のある物件を見るのも目の保養になって楽しいですよ。
少し話はずれますが、下の写真は我が家のすぐ近く、歩いて30メートルくらいの場所に「売り物件」の看板があります。
森のような整地されていない土地が、売り物件になっています。↓

売り物件の看板
このような看板は、近所に数カ所ありますし、スーパーに行く途中にもよく目にする光景です。

売り物件の看板
このことからも、たくさん売る土地があることを実感します。

都会では、写真のような森のような物件があるなんて考えられないですよね

土地の値段も比べ物にならないくらい、田舎の方が安いんですよ
スポンサーリンク
6.田舎暮らしの生活費を把握する
「田舎は都会よりも生活費が安い」という話をよく耳にします。
さまざまなものが値上がりしていく時代のなかで、少しでも生活費を抑えたい、生活費が安いなら田舎で生活したいと考えている人もいると思います。

実際どうなの?

食費は抑えやすい!また、娯楽施設も少ないので無駄遣いも減ります。
近所の農家や漁師から野菜や魚を分けてもらえることもありますし、直売所などで安く購入することもできます。
このような方法をとることができれば、食費を抑えることができます。

我が家の主要なな光熱費を公開するので参考にしてみてください。
我が家の主要な光熱費 | |
水道代 | 5,000円/月 |
電気代 | 夏10,000円/月 冬13,000円/月 |
ガス代 | 3,800円/月 |
毎月通帳から引き落とされるもの | |
通信費 | 10,000円 |
携帯代 | 4人分6,000円 |
健康保険料 | 省略 |
維持費 | |
ガソリン代 | 12,000円/月 |
灯油 | 計算中 |
町内会費 | 3,500円/年 |
また、特に寒い地域で生活する場合は、冬場の暖房暖費が確実に高くなりますよね。
田舎暮らしの必需品である車に関しては、維持費も上がり、ガソリン代も高くなります。
ただし、車がなければ生活が不便な地域が多いためか、駐車場の料金は都会ほどかかりません。
ほとんど無料です。

田舎暮らしに期待し過ぎて失敗してしまわないように、事前に生活費を把握することが大切です。

新しい生活に不安はつきものですから、入念な準備が必要となります。
スポンサーリンク
7.田舎暮らしの教育方針を知っておく
都会で教育を行う場合、中学受験を意識している親が周りに多いため、学校の授業以外でも勉強している子どもが多くストレスをためやすいとか。
一方で、田舎の小中学校などでは、学業に専念するという教育方針はとられてない所が多いようです。
生徒の数が少ないため、少人数での生徒と先生の人間味あふれる教育や、自然を取り入れた素朴な教育は、子供をのびのび育てられます。

子供の頃、自然に触れた教育でのびのび育つと、社会を生き抜く力が高くなるそうです

幼少期を今住んでいる三重県で育ててみたかったね
また、田舎は学校が少ないので学校まで遠く、通学が大変な場合があります。
実際、徒歩で一時間近く掛かったり、車で送り迎えしている親もいるようです。
また、高校・大学への進学は、学校の数が少ない事もあり地方都市まで通ったり、寮に入って過ごす子供が多い傾向にあります。
スポンサーリンク
8.通信環境が整うか確認をする
携帯電話の環境とインターネット環境が整うかを移住前に確認する必要があります。
携帯電話の環境
田舎には、いまだに携帯電話のエリアに入っていない地域と、エリアに入っていてもつながらない地域があります。
また、町村によってA社の携帯は入ってもB社の携帯は入らないとか、その逆の場合などもあります。
携帯電話の利用を考えていない人は別として、自宅やその周辺で携帯電話が使えないのは、想像以上に不便です。

念のため、住もうと思っている場所では、実際に携帯電話を使用して確認してくださね。
インターネット環境
田舎では、インターネットの環境整備が遅れています。
光ファイバーどころか、ADSLもつながっていない場所がたくさんあります。
ネットがあれば仕事の可能性も広がるし、買ったモノを届けてもらうこともできます。
ある意味、現代における最強のライフラインです。
でも田舎って、ちょっと山に入ると光回線が通っていません。
後で後悔しないように、事前にしっかり調査をしておきましょう。
実際、我が家の住んでいる地域には、インタネットプロバイダー(インタネット接続事業者)が1社しかありませんでした。
逆に1社あってよかったです。(ソフトバンク)
たくさんのインタネットプロバイダーがいて当たり前だと思っていたので、かなり衝撃的でした!
ここは盲点でした。
移住前にしっかり調べておくべきです!!
スポンサーリンク
9.ライフラインの確認をしておく
田舎暮らしに対する憧れのイメージばかりを優先しすぎないことが大切です。

実際に住むことを意識しながら使い勝手も考慮して考える必要があります。

とくに以下の3つは重要だと思います。
・ガスは都市ガスかプロパンか
・お風呂や給湯全般は何を使っているか
下水道について
都会で当たり前のように使用していた上下水道の下水道部分が、田舎暮らしでは浄化槽で補われることが多いようです。

実際に、我が家も浄化槽を使っています。

我が家の庭にある浄化槽

上から見た浄化槽
浄化槽を管理する会社と契約し、定期点検及び浄化槽の管理をお願いすることになります。
移住先の我が家も、やはり下水道が通っていませんでした。
移住してから、浄化槽を管理する会社と契約し、定期的な検査をやっています。
実は、下水道を通すことも考えたんです。
でも、費用は自己負担で20万円。
これから家のリフォームにお金がかかることを考えて、下水道にすることは諦めました。
プロパンガスについて
また、田舎暮らしの基本ともいえるプロパンガスは、価格も設備も都市ガスとはまるで違います。

我が家のプロパンガス
なぜなら価格は業者が自由に設定できるようになっています。
そのため、プロパンガスしか選びようがない田舎暮らしでは、事前に対応地域の業者をリサーチしたうえで契約するべきです。

価格が高いようなら「いつでも業者を変更するぞ」という意気込みぐらいが丁度いいですね。
我が家では、実際に1回プロパン業者を変えています。
初め、ネットで安いプランのプロパン会社を見つけて1年くらい利用してましたが、さらに安い業者を見つけて変更しました。
安いプロパン業者を知ったきっかけは、近所の方からの情報です。
聞くと、近所のほとんどの方が、教えていただいた業者を利用しているそうです。

わからない事があったときは近所の方に聞くと、良い情報が得られます。
お風呂や給湯全般は灯油給湯器(灯油ボイラー)を使用
あんまり都会に住んでいる方々には馴染みがないのかもしれません。
「給湯器って灯油もあるの?」なんて思う方もいるかもしれませんね。

私もその内の一人でした。
実は私の移住先では、灯油ボイラーが主流のようです。
石油を用いた燃料なのでガスや電気よりもずっとパワフルに給湯できるので、寒冷地などのガスや電気代が高くなりやすい場所においては非常に相性が良く、そしてランニングコストも比較的安いのが特徴です。

ボイラー庫と灯油タンクの様子

ボイラー庫の中の下の方の様子

ボイラー庫の中の上の方の様子

灯油ボイラーの煙突の様子
「田舎移住の給湯には石油給湯器(灯油ボイラー)がおすすめって本当?実際に使ってみた感想まとめ」を詳しく解説した記事はこちら↓
スポンサーリンク
10.交通手段は確保できるかどうか
田舎暮らしの場合、車は1家に1台ではなく、1人1台が基本というほど、公共交通機関はあてになりません。
バスや電車は1時間に1本あれば上出来です。
車がなければどこにも行けず、自転車というのも無理があります。
都会では贅沢品としてみなされる車が、田舎では必需品となるのです。
車を所有すると、税金や車検代、自動車保険にかかる費用なども必要となってきます。
もちろんガソリン代も払い、有料の道路を走行する場合は料金が必要です。
ライトやタイヤ、バッテリーなどの消耗品の交換にも費用が発生します。

都会で車を持たずに生活していた場合は必要のなかった、これらの維持費が一気にかかってくることになります。

以上のことから、どんな交通手段を想定しているかを考慮して立地を選ぶことも大切です。
まとめ
「田舎への移住計画を決意したときの準備の始め方!絶対におさえておきたい10の重要項目」についてお伝えしました。
田舎移住は、移住前の準備やリサーチが重要であることがお分かりいただけましたか?
移住後の新しい生活に気持ちは高ぶりますが、準備は慎重かつ現実的に行うことが大切です。
移住は楽しいチャレンジですが、楽しさと同じくらい不安があるのもまた事実です。
不安を解消するには、まずは目的をはっきりさせること、そして十分な下調べをすることです。

目的が明確で、当面の経済的不安が解消されるのであれば、移住計画はスムーズに進められると思います。

私たちが、移住の準備で失敗してしまったことは、移住資金を貯めていなかったことです。
家の売却を甘くみていた事で、厳しい生活を送る時期がありました。
我が家のような厳しい生活を送らないためにも、焦らずに入念な準備をしてださいね。

準備のポイントを振り返っておきましょう。
「田舎への移住計画を決意したときの準備の始め方!絶対におさえておきたい10の重要項目」
- 田舎で暮らす目的を明確にする
- いつから移住するかを決める
- 田舎暮らしをするなら家族の同意は必要不可欠です
- 候補地を訪ねて実際に環境を確認する
- 移住先で生活していくための計画を立てる
- 田舎暮らしの生活費を把握する
- 田舎暮らしの教育方針を知っておく
- 通信環境が整うかの確認をする
- ライフラインの確認をしておく
- 交通手段は確保できるかどうか
ここで紹介した以外でも行政への手続きや、子どもがいる場合の手続き、必要な書類の準備などやらなくてはいけないことが他にもたくさんあります。

次の記事ではこれらのことについて詳しく解説してありますので、ぜひご覧下さい。
次の記事はこちらになります↓